知恵で帝国を出し抜いた少年:マホーサダ・ジャータカ
ジャータカ第546話:薬草の根を握って生まれたマホーサダは、妬み深い四人の賢者を出し抜き、ジャンブディーパ全土の征服を企てる皇帝の包囲を、剣ではなく秘密の地下トンネルによって打ち破る。
王を悩ませた夢
ヴィデーハ国の首都ミティラーでは、ヴェーデーハ王に四人の賢明な顧問が仕えていました。セーナカ、プックサ、カヴィンダ、デーヴィンダがその人々であり、なかでも年老いたセーナカが筆頭で、長年にわたって王に法と統治を教えてきました。ある夜、王は奇妙で鮮明な夢を見ました。世界全体が、大地の四隅から立ち上る四本の大きな炎の柱に照らされていたのです。そして、まさに中央に、五番目の炎が立ち上りました。初めは蛍ほどの小ささでしたが、その高さと輝きは着実に増していき、ついには四本の柱を合わせたものを凌駕して包み込みました。動揺したヴェーデーハは翌朝、四人の賢者を呼んで夢の意味を解き明かさせました。賢者たちは内心の狼狽のなかで、この夢が自分たちすべてを凌駕する、五番目のより偉大な賢者の到来を予告していることを即座に悟りました。
薬草の根を手に握って生まれた子
ちょうどその夜、ヤヴァマッジャカという市場の町で、シリヴァッダという商人の妻が一人の息子を産みました。その子は小さな拳に薬草の根の一片を握りしめてこの世に生まれてきました。占星術師たちはこれを、並外れた生まれながらの癒やしの智慧を備えた存在が生まれた印だと告げ、その子はマホーサダ、「偉大な薬」と名付けられました。幼い頃から、少年は不思議なほどの聡明さを示しました。
たった一日で建てられた大広間
わずか七歳のとき、マホーサダは遊び仲間を小さな働き手の集団に組織し、庭園を備えた壮麗な集会場を一日で建てるよう指揮しました。構造や実用に関わるあらゆる細部を、彼はすべて自分ひとりで考え抜いていました。大人の技師の設計を子どもたちが実現していく様子を見た町の人々は、ただ驚嘆するばかりでした。
四人の妬み深い賢者と、その試練
この驚くべき子の噂はヴェーデーハ王の耳に届きました。王は夢を思い起こし、この子こそ現れるべく定められていた五番目の賢者に違いないと悟りました。王はすぐにでもこの少年を宮廷に招きたいと思いました。しかしセーナカをはじめとする四人の賢者は、ひそかに凌駕され取って代わられることを恐れていました。彼らは王に待つよう説得し、それからマホーサダを宮殿から遠ざけるための障害を次々と仕組みました。彼らは解けそうにない謎や法的な争いを次々と考案し、少年を試すために送り込みました。二人の男の牛のうちどちらが後ろめたい振る舞いをするかを見て泥棒を言い当てること、争いになっている首飾りの正当な持ち主を見極めること、そして少年を失敗させて辱めるためだけに考えられた謎などです。ところがマホーサダは、目の前に仕掛けられたあらゆる罠を苦もなく見抜き、解いてしまいました。賢者たちの策略は、かえって彼の名声を高めるばかりでした。
少年、大臣たちの列に加わる
ついに王も待ちきれなくなりました。マホーサダは顧問として宮廷に正式に迎え入れられました。大人の大臣たちの中で、彼はなおも一人の子どもにすぎませんでした。かつて彼の名声を損なおうとした大臣たちは、今や彼を自分たちと同等の者として、やがては王の信頼においてより上位の者として受け入れなければなりませんでした。
静かで信頼された助言の年月
その後の年月のうちに、マホーサダはヴェーデーハ王の最も信頼される顧問へと成長しました。彼は、日常的な事柄から重大な事柄に至るまで、王を導きました。同時に、彼を中傷しようとし、あるいは滅ぼそうと企み続けた四人の年長の賢者たちの妬み深い謀略には、常に警戒を怠りませんでした。それでもなお、彼の智慧は、凡庸な助言者では解決できなかった争い、災厄、外交上の危機から幾度となく王国を救いました。
ジャンブディーパ全土を望む皇帝の野心
最も厳しい試練は、野心的なウッタラパンチャーラ国の王チューラニー・ブラフマダッタが、その大祭官ケーヴァッタとともに、ジャンブディーパ全体、すなわちインドの全土を征服しようとしたときに訪れました。すでに百人もの小国の王を従えていた彼は、ついにミティラーそのものに目を向けました。ブラフマダッタが従属する王たちを殺害しようと計画していた祝宴を、マホーサダはあえて妨げ、彼を挑発しました。皇帝はこれに応じ、圧倒的な軍勢で都を包囲しました。
数年前から準備されていたトンネル
勝ち目がないように思われた戦いに直面しても、マホーサダは包囲に対して正面からの戦いで応じようとはしませんでした。何年も前、まさにこの危機を予期して、彼は敵の都からわずか一マイルの場所に宮殿を密かに建てていました。その宮殿から彼は、ガンジス川まで通じ、さらにチューラニー・ブラフマダッタ自身の宮殿の敷地内へと直接延びる、入り組んだ地下トンネルを掘っていたのです。
川の通路を使った救出
その時が来ると、マホーサダはヴェーデーハ王をトンネルを通って無事に川まで送り出しました。次いで同じ通路を使い、自らの配下を敵の宮殿の中心部へと送り込みました。そこで大きな宴の最中に、彼らはブラフマダッタの母、王妃、そして娘パンチャーラチャンディーを、トンネルを通して安全な場所へ連れ出しました。こうして包囲する皇帝の形勢は逆転しました。一度の戦いもないまま、皇帝自身の家族がミティラーの慈悲のもとに置かれたのです。
征服に代わる平和
この不可能な逆転と、自らに向けられた戦略の純粋な見事さに直面して、チューラニー・ブラフマダッタは征服の遠征を放棄せざるを得ませんでした。敵であり続けるのではなく、彼はヴェーデーハ王を尊敬し、友となりました。かつては全面戦争が避けられないと思われた二つの王国は、こうして平和のうちに落ち着きました。
仏陀による前世の見極め
師はこの物語を、ジャータカのうちで最も長いものとして語りました。クッダカ・ニカーヤのジャータカ・パーリ語、マハーニパータに収められた第546話、マハー・ウンマッガ・ジャータカです。語り終えるとき、師は古い物語の登場人物が誰であったかを明かしました。賢い大臣マホーサダは、その生において師自身であり、アーナンダはヴェーデーハ王でした。マホーサダは揺るがぬ忠誠をもって王に仕えたのです。
帝国よりも長く残った教え
マホーサダは、暴力によってではなく、長年にわたる忍耐強い先見と聡明さによって、王と国を救いました。そして、ミティラーがかつて知った中で最も賢い顧問として、その生涯を終えました。仏陀の最後の悟りに先立って語られた十の大いなる本生譚のなかでも、彼の物語は智慧の完成である般若(パンニャー)を示すものとして、何にも増して尊ばれています。この物語の争いはすべて、力ではなく知性と先見によって勝ち取られます。忍耐強い見極めのなかで鍛えられた一つの心が、一つの帝国全体の野望をも超えて生き続けうることを、この物語は思い起こさせてくれます。
ご存知でしたか?
マホーサダは、マハー・ウンマッガ・ジャータカ(「大いなる地下道の誕生譚」)とも呼ばれ、クッダカ・ニカーヤのジャータカ・パーリ語におけるマハーニパータの第546話にあたります。
この物語は何よりも、智慧(パンニャー)を示すものとして尊ばれています。マホーサダは、あらゆる争いを武力ではなく、聡明さと先見の明によって制します。
ヴェーデーハ王に仕えた四人の競争相手の賢者は、セーナカ、プックサ、カヴィンダ、デーヴィンダでした。そのうちセーナカが筆頭でした。
幼いマホーサダが牛の振る舞いから泥棒を言い当てるなど、謎解きをする場面は、ソロモン王の逸話から中国の宮廷の謎解き物語に至るまで、世界各地に見られる「賢明な裁判官」の民話の型に通じるものです。
ミティラーからチューラニー・ブラフマダッタの都へ通じる秘密のトンネルが、この物語にもう一つの題名、マハー・ウンマッガ(「大いなる地下道」)を与えています。
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