アムリット・サンチャル
シーク教徒のカルサへの入信式
この記事では、シーク教徒の入信儀礼である「アムリット・サンチャル」について分かりやすく説明し、聖なるアムリット(甘露)がどのように準備されるのか、また、カルサ(Khalsa)のコミュニティに加わる際に入信者が守るべき誓いについて説明しています。
Procedure & Steps
1浄化と装身
志願者たちは沐浴し、髪を洗い、五つのカー(ケーシ、カンガ、カラー、カチラ、キルパン)を含む清潔な服装に身を包みます。その後、会衆の面前で、グル・グランテ・サーヒブの前に整列します。
2アルダースと集合
グルの祝福を祈り、志願者たちがカルサの交わりに入ることを正式に請願するために、アルダース(正式な祈り)が唱えます。この祈りの間、志願者は敬虔に立ち居ます。
3パンジャ・パラレの選任
儀式を執り行うため、パンジャ・パラレ(五人の愛しき信徒)と呼ばれる五人の入門済みシーク教徒が選ばれます。彼らはグル・グランテ・サーヒーの前に横一列に座し、グルキ・ゴビンド・シング・ジーに頭を捧げた原初の五人を象意します。
4アムリトの準備
清浄な水と砂糖結晶(パトゥサ)が、耐鋼の器(サロブラフ)に入れられます。パンジャ・パラレは、両刃の剣(カンダ)でその混合をかき混ぜ、聖なる三十ゲッド(ジャプジィ・サヒージ、ジアサフ・サヒーブ、アネサ・サヒブなどの祈り)を唱え、それを聖からなる甘露であるアムリトに変えます。
5誓約と規律
パンジャ・パラレは志願者たちにレハト・マルヤード(シーク教徒の行動規範)を説明し、誓約を守らせます。志望者は、五種の嫉悪(邪悪、怒、裕欲、執着、慢心)を放棄し、五つのカ蔑を有し、グルへの終生の礼拝と人類への奉ずを誓います。
6アムリトの施与
パンジャ・パラレは、同じ鉢から志願者にアームリットを飲ませ、目と髪に振り付けます。各志願者は、ギャーナル・ジー・カー・グラース、ワーフェル・ジー・キ・ル(「カルサは神に在る、勝利は神に在る」という言葉)を唱えます。
7新たな身分
アムリットを受け取った後、志願者は以前のカーストと宗教的信条を正式に捨て、男性は「シングフ」、女性は「カウル」の姓を世襲します。彼らは、グルの指導の下でカルシの曲りとして平等な一員となる。
8ホーカマーマとアルダース
パンジャ・パレたちは新人への信仰の指針として、ホーカマーマ(グル・グランテ・サーヒーからランダムの聖句)を読みます。そして、最後のアルダースを唱え、儀式を締開きます。参列者は立神して祝福を受けます。
9カラー・パーサード
カラー・パーサード(神聖な甘味の)が全員に分けられ、新者はグル・カー・ランガル(共同食)に一緒にいただくことで、カルサの平等と団結を表現します。そして、これで正式な儀式は完了する。
アムリット・サンチャル(カルサ入信の儀式とも呼ばれる)は、シーク教徒がキルザ(カルサ)と呼ばれる選信者の共同体に自主的に加入するための公式な通過儀礼です。「アムリット」という言葉は「蜜」または「不死の飲み物」を意味し、この儀式では甘くかき混ぜた水が作られて、入信者に授けられます。この儀式は1669年にグル・ゴビント・シングによって初めて設立され、それ以来永く実践されていますが、家族によっては祈祷の順序や参加者数について地方の異なる習慣を持つ場合があります。しかし核心的な目的は変わりません。それは、グルが示すシク教徒の生き方を公開に、心から誓うことです。
ご存知でしたか?
起源
アムリット・サンチャルは1699年のヴァイサーキーの日に、第10代グル・ゴビンド・シングによって創設されました。この日、グルは最初の5人の志願者(パンジュ・ピヤーレ)にアムリットを授け、カルサ共同体を設立しました。
儀式の核心
アムリットは鉄の器の中で、清らかな水とパタサ(砂糖菓子)を両刃の剣(カルパーン)でかき混ぜながら、5人の敬虔なシク教徒(パンジュ・ピヤーレ)が特定の祈り(ジャプジ・サーヒブなど)を唱えることで聖別されます。この水は「不死の甘露」と見なされます。
入信者の誓い
入信者は5つの「K」を常に身に着けることを誓います。ケシュ(無切の髪)、カンガ(木櫛)、キルパーン(短剣)、カチェラ(特別な下着)、カラー(鉄の腕輪)です。また、タバコ、アルコール、ハラール肉を避けるなど、特定の生活規範を守ります。
平等の象徴
アムリット・サンチャルはカーストや性別の区別なく全ての志願者に開かれており、全員が同じ器からアムリットを飲み、同じ「シング」(ライオン)または「カウル」(王女)の姓を名乗ります。これはシク教の平等主義の核心を体現しています。
