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Embroidered artwork for 六牙象のジャータカ:六牙の白象王: Embroidered Buddha seated in meditation on a pink lotus, with a golden dharma wheel and a white stupa in the mountains

六牙象のジャータカ:六牙の白象王

六本の牙を持つ象王は、嫉妬深い元の妻が差し向けた狩人を赦し、自らの牙を切り取るよう導いたのち、一本の木の下でひとり息を引き取ります。

ジャータカ物語仏陀布施(寛大さ)

尼僧の突然の想起

祇園精舎で、サーヴァッティ(舎衛城)出身の若い尼僧が仏陀の説法を聞いていた。仏陀の御姿の非凡な美しさに打たれた彼女は、自分は前世において、この方の妻の一人であったのではないかと思った。その思いだけで、遠い過去の生の記憶がよみがえった。そして彼女が想い出したことは、彼女を深く悩ませた。かつて彼女は仏陀の妻であり、その夫に対して、決して完全には癒えることのなかった苦い恨みを抱いていたのである。仏陀は、彼女の心に浮かび上がったものを察知して、二人のあいだに起こったことの全体を集いに示すため、パーリ聖典のチャッダンタ本生、すなわちジャータカ第514話を語られた。

金の群れの王

その遠い生において、菩薩、すなわち前世における仏陀ご自身は、六本の牙をもつ壮麗な白い象チャッダンタとして生まれた。彼はヒマラヤの湖のほとりにある黄金の洞窟から、八千頭の象の群れを治めていた。彼には二人の正妃、マハーサッバッダーとチュッラサッバッダーがいた。彼は群れと家庭の両方を、その庇護のもとにあるあらゆる生きものに愛されるほどの穏やかさで治めた。

王妃の募る恨み

チュッラサッバッダーの苦々しさは、二つの小さな傷によって誇りが損なわれたことに始まった。ある時、彼女が沙羅樹の林の下を歩いていると、風と枝のまったくの偶然によって、乾いた小枝と枯れ葉が彼女の上に落ちてきた。その間、夫はまったく乱されることなく歩き続けていた。また後に、チャッダンタが特にみごとな蓮を一つ摘んだとき、彼はそれをチュッラサッバッダーではなく、マハーサッバッダーに与えた。どちらの出来事も本当の害ではなかった。しかしチュッラサッバッダーは両方を大切に抱え続け、ついには、夫が恋敵を好み、自分を軽んじているのだという確信へと硬く固まっていった。

苦い心で立てた誓い

しばらくのち、チュッラサッバッダーは、森を通りかかった数人の聖なる修行者に供養をした。施しをしながら、彼女は全身全霊をこめて祈った。次に生まれ変わるときには、チャッダンタを殺させ、その牙を自分のもとへ持ってこさせる力を持つ者として生まれたい、と。その誓いを固く抱いたまま、彼女はまもなく亡くなり、マッダ国のサッバッダーという人間の王女として生まれ変わった。彼女は、やがてベナレスの王と結婚し、その王妃となった。

仮病

王妃となったサッバッダーは、誓いの記憶を一度も失わなかった。彼女は、王国のどの医師にも治せない不思議な病を装った。そして王に、ヒマラヤの奥深くにある特定の薬でなければ自分を救えないと言い張った。王は、彼女が必要とするものを探させるため、国中の猟師をすべて、およそ六万人ほど召集した。サッバッダーは集まった男たちを見渡し、そのなかからソヌッタラという名の男を選んだ。彼女が求めるものをまさに持ち帰るならば、五つの美しい村を与えると申し出たのである。

彼のもとへ至るまでの七年

ソヌッタラが承諾したのちに初めて、サッバッダーは本当の望みを打ち明けた。象の王チャッダンタの六本の牙を、いかなる手段を用いても取ってくることである。ソヌッタラは、偽りの髷と聖者の黄色い衣をまとって遊行の修行者に身をやつし、ヒマラヤへ分け入った。彼は十七の険しい地を越え、六つの大山脈を渡り、七年と七か月と七日をかけて、ついにチャッダンタが水浴びをする湖にたどり着いた。そこで彼は隠し穴を掘り、待ち伏せた。

毒矢

チャッダンタが水浴びに来ると、ソヌッタラは隠れ場所から毒矢を放ち、その偉大な象に、全身を焼き尽くすほどの傷を負わせた。苦痛のなかで、チャッダンタの最初の本能は、隠れた襲撃者を押し潰すことであった。しかし黄色い衣が目に入ると、彼は怒りをまったく抑えた。出家者の印をまとった者を害することは、たとえ自らの命を代価にしようとも、彼が自らに許さないことであったからである。

苦痛のなかの慈悲

チャッダンタは震える猟師に、なぜこのようなことをしたのかと問うた。ソヌッタラは、サッバッダー王妃が牙を取ってくるように自分を遣わしたのだと告白した。チャッダンタは、矢の背後にある真の傷が象牙への貪欲ではなく、かつて愛されていると感じさせられなかった妻の古い恨みであることをすぐに理解した。そして、猟師に率直に告げた。自分は牙をそれほど大切だとは思っていない。だからその喪失に心を乱されることはない。どんな恨みも届かないほど大きな目標へ向かって、自由に差し出そう、と。

奪われずに与えられた牙

ソヌッタラは、立っている象の牙を鋸で切るには高さが届かないことに気づいた。そこでチャッダンタはひざまずき、頭を地に下げて、牙を手の届く高さへと置いた。それでもなお、ソヌッタラの手は震えて、鋸を扱うことができなかった。するとチャッダンタは、その道具を自らの鼻で取り、猟師の手の動きを導いた。そして自ら刃を前後に動かし、ついに六本すべての牙が切り離された。

二つの死

ソヌッタラは、ほかの群れが戻ってくる前に、牙を携えて森から逃げ去った。一方、チャッダンタは、長く支配してきた木の下で、ただ一頭、血を流しながら死んだ。彼を愛する者たちが誰一人として、その亡骸を見つけに来る前のことであった。ソヌッタラがついに六本の牙をサッバッダー王妃の前に置いたとき、その光景は、彼女の誓いがまったく考慮していなかった何かを彼女のなかで壊した。かつて自分の夫であった存在に対して自分がしたことへの嘆きが、彼女を完全に圧倒し、その心は耐えきれず、同じその日に彼女は亡くなった。

仏陀による前世の同定

仏陀は、その記憶を呼び起こした若い尼僧のために、物語のなかの人々を明かして、この教えを締めくくられた。ご自身は、六本の牙をもつ王チャッダンタであり、自らの木の下でただ一頭死んでいった者であった。尼僧自身は、王妃チュッラサッバッダーであり、彼女の小さく育てられた恨みが、二つの命を代価とする誓いへと成長したのであった。彼女の報復を遂げ、哀れみでは止めることのできなかったものを携えて逃げた猟師ソヌッタラは、提婆達多であった。

小さな恨みが物語全体を担った理由

チュッラサッバッダーを最初に傷つけたものは、何一つとして本当の裏切りではなかった。落ちてくる小枝は侮辱ではなく、夫が一人の妻に別の妻よりも贈り物をしたことも、たとえ軽率であったとしても、それ自体が軽蔑の行為ではない。このジャータカは、この小ささを意図的に強調している。誓い、再生、猟師、そして二つの死という連鎖の全体は、一度の正直な対話が午後のうちに溶かしえたであろう傷にまでさかのぼるからである。わずかな侮辱を、ヒマラヤを横切る七年の追跡に変えたのは、最初の傷の大きさではなかった。それを手放すことを拒んだ、チュッラサッバッダー自身であった。彼女はそれを一生涯抱き続け、ついにはそのために死ぬことも殺すことも厭わないほどに硬く固まらせてしまったのである。

恨みに応えた赦しが、その恨みよりも長く残ったこと

自らの死に対するチャッダンタの応答こそ、このジャータカの真の中心である。彼には激しい怒りを抱くに足る十分な理由があった。変装した刺客、毒の傷、そして常に自分のものであったものの盗みである。しかし彼は、暴力が彼から奪おうとしたものを、そのまま猟師に与えた。牙が彼にとって無意味だったからではない。目の前の男が、何か自分自身の憎しみからではなく、ほかの誰かの古く癒えない痛みを運んでいるのだと認めたからである。このジャータカは、聞く者に、チャッダンタが最後の時間に苦痛を感じなかったと信じるよう求めているのではない。むしろ、猟師に対する彼の慈悲、そしてそれを通じて、彼を遣わした妻に対する慈悲が、彼自身の苦痛と生命の両方を超えて残ったことに、気づくよう求めているのである。彼自身の死がすでに起こった後も長く、その慈悲が、この物語がどのように語られるかを形づくり続けているのである。

ご存知でしたか?

物語の出典

この話は「チャッダンタ・ジャータカ」と呼ばれ、パーリ語経典の『小部(クッダカ・ニカーヤ)』に収められた本生譚(ジャータカ)の一つで、番号は514番です。仏陀が前世で六本の牙を持つ白象として生まれた時の物語です。

六本の牙の意味

通常の象は牙が二本ですが、この象は六本の牙を持ちます。これは仏教の重要な修行徳目である「六波羅蜜(ろくはらみつ)」——布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧——を象徴しています。

狩人の正体

象の牙を狙った狩人は、実は前世で象の妻だった女性(現在は王妃)に送り込まれました。彼女は過去に象に捨てられた恨みから復讐を企て、狩人に象の居場所を教えました。

自己犠牲の場面

狩人は毒矢で象を傷つけますが、象は怒らず、自ら牙を切り落として差し出しました。さらに、牙を引き抜く苦しみに耐えながら、狩人を許し、無事に帰れるように道案内までしました。

赦しの教え

この物語の核心は、深い傷を与えられた相手に対しても、怒りや恨みを持たずに赦すことの尊さです。仏陀はこの前世の行いによって、完全な悟りへと至る道を完成させたと伝えられています。

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