カンダル・シャシュティ・カヴァサム(ムルガ神への守護の賛歌)
デーヴァラーヤ・スワーミガルに帰される、ムルガン(スカンダ)への鎧の賛歌です。身体の各部を守るよう、神の槍(ヴェール)に願います。『スカンダ・シャスティ』の期間に唱えられます。
Verses
讃える者には悪業が去り、苦しみが去る。心に刻む者には富が実り、名声が高まり、不動の信仰も成就する。清らかな御方の御恵みである、カンダル・シャシュティ・カヴァサムを。
節 1
神々の苦しみを除くために不死の業を為した若き御方の御足に、心よ、標を定めよ。
節 2
サラヴァナ・バヴァナなる御方は、シュシュティ(六つの御顔)を仰ぐ善き者たちを助け給う。赤き光の槍を持つ御方の両足には、多宝の足輪が歌い、鈴が踊る。
節 3
恍惚の舞を踊る孔雀に乗る御方が、御手の槍をもって我を守らんと喜びて来たまえ。来たまえ、来たまえ、来たまえ、槍の武器を持つ御方よ、来たまえ。孔雀の主よ、来たまえ。
節 4
インドラを始め八方位が讃える。真言の形をした槍よ、来たまえ、来たまえ!ヴァーサヴァ(インドラ)の甥よ、来たまえ、来たまえ!愛しきクラの乙女を想う御方よ、来たまえ。
節 5
六つの御顔を持つ主よ、来たまえ!聖灰を塗る槍の主よ、常に来たまえ!シラギリの槍の主よ、速やかに来たまえ!サラヴァナ・バヴァナよ、直ちに来たまえ!
節 6
ラハナ・バヴァサ ラララララララ、リハナ・バヴァサ リリリリリリリリ。ヴィナバヴァ・サラハナ、勇者よ、礼拝礼拝。ニバヴァ・サラハナ、留まれ留まれと留まれ。
節 7
ヴァサラ・ヴァナパ、来たまえ来たまえ!阿修羅の一族を滅ぼした主よ、来たまえ!我を統べる若き御方の御手には十二の武器と、縄と刺棒とが。
節 8
広がる十二の眼が輝き、速やかに我を守らんと槍の主が来たまえ。アイユム・キリユム、アダイヴダン・サッヴム、ウッヨリ・サウヴム、ウユイライユム・キリユム。
節 9
キリユム・サウヴム、輝く光の御方よ、我が前に常に輝く。サンムカよ、汝もまた唯一の光に等しい。クンダリなるシヴァの御子グハンよ、日々来たまえ!
節 10
六つの御顔と六つの宝冠、聖灰を塗った額、長き眉、十二の眼、珊瑚の赤き御口、清らかな額には九宝の飾り点。
節 11
十二の耳には輝く耳飾り、十二の強き御肩、美しき御胸には多くの飾りと佩玉を身に着け、良き宝玉を飾った九宝の首飾り。
節 12
三筋の聖紐、真珠飾りの御胸、美しき御臍、細き腰に輝く衣、九宝を飾った良き腰布。
節 13
両腿の美しさ、一対の完全なる脚、御足には足輪の音が響く。チェッカナ チェッカナ チェッカナ チェカナ、モカモカ モカモカ モカモカ モケナ。
節 14
ナカナカ ナカナカ ナカナカ ナケナ、ティクグナ ティクディク ティクグナ ティクナ、ララララ ララララ ララララ ラララ、リリリリ リリリリ リリリリ リリリ。
節 15
ドゥドゥドゥドゥ ドゥドゥドゥドゥ ドゥドゥドゥドゥ ドゥドゥドゥ、ダクダク ディクディク ダング ディングク、ヴィンドゥ ヴィンドゥ 孔雀の主 ヴィンドゥ、ムンドゥ ムンドゥ ムルガヴェール ムンドゥ。
節 16
我を統べるエーラガムの富める御子は、求める恩寵を喜びて与えたまう。ララー ララー ララー ヴェーサム、リーラー リーラー リーラー ヴィノーダンと。
節 17
汝の御足を確かなるものと想い、我が頭を汝の双足に置く。我が命の命なる主よ守りたまえ。十二の眼にて、幼子を守りたまえ。
節 18
我が顔を美しき槍が守れ。聖灰を塗る額を聖なる槍が守れ。二つの光の槍が眼を守れ。眼と耳の二つを槍の主が守れ。
節 19
二つの鼻を良き槍が守れ。語る口を大いなる槍が守れ。三十二の歯を鋭き槍が守れ。語る舌を赤き槍が守れ。
節 20
両頬を光の槍が守れ。我が柔らかな首を甘き槍が守れ。胸を宝の形の槍が守れ。美しき乳房を聖なる槍が守れ。
節 21
美しき槍が両肩を守りて繁栄を得させよ。大いなる槍が二つの項を守れ。恵みの槍が美しき背を守れ。大いなる槍が十六の肋骨を守れ。
節 22
勝利の槍が腹を輝くように守れ。赤き槍が細き腰を美しく守れ。恥の紐を良き槍が守れ。男の二つの印を鋭き槍が守れ。
節 23
二つの臀部を大いなる槍が守れ。丸き臀部を美しき槍が守れ。太き両腿を大いなる槍が守れ。
節 24
脛と膝を光の槍が守れ。五本の指ある足を恵みの槍が守れ。両手を慈悲の槍が守れ。
節 25
両前腕を強き槍が守れ。両後ろ腕には後ろの女神がおわします。舌にはサラスヴァティが良き支えとして。臍の蓮を良き槍が守れ。三つの脈管を鋭き槍が守れ。
節 26
常に我を対する槍が守れ。我が言葉が動く時、黄金の槍が速やかに来て守れ。来たる昼には金剛の槍が守れ。真夜中には同じく槍が守れ。
節 27
朝と夕に、対する槍が守れ。遅れを取り除き、巧みな槍が守れ。守れ守れ、黄金の槍が守れ。見よ見よ、瞬時に見よ。打て打て、障りなく打て。
節 28
見る見るうちに罪は塵となる。妖術呪術、大いなる敵は去る。強力な霊、暴虐な鬼、苦しめる制御不能な聖者、子供を食う裏庭の聖者も。
節 29
火の口の鬼、欺く鬼、女に取り憑くブラフマ・ラークシャサ、この僕を見れば叫び震える。魔女、吸血鬼、この苦しみの軍勢、境界や闇で出会う兄たちも。
節 30
厚い祭祀を行う者、カーリーと共に、呪術師、多くの鬼、杖を持つ者、賤民たちも、我が名を唱えるだけで雷に打たれて逃げ去る。
節 31
象の足の下の、珍しい子安貝、猫の毛、子供の骨、爪、髪、長い髪の頭蓋骨、人形と共に多くの混ざった音。
節 32
家に埋められた欺瞞、付着した傲慢、付着した人形、金銭、守護と共に米、唱えられる目薬、一方向への除去。
節 33
この僕を見れば、彷徨い震える。敵や欺く者たちは来て平伏す。時の使者たち、我を見れば動揺し、恐れ震え、怯えて転げ回る。
節 34
口を開けて叫び、正気を失って逃げ、地面に突っ伏す。縄の綱で、縛りつけて、肢体を泣き叫ばせよ。縛れ、縛れ、転がせ、手足を折れ。
節 35
縛れ縛れ、泣き叫ばせて縛れ。突け突け、目玉を飛び出させよ。搾れ搾れ、鱗のように。ソック ソック、敵の呪術をソック。
節 36
刺せ刺せ、鋭き槍で。捕らえよ捕らえよ、太陽の火、火、火、火となれ。放て放て、槍を、怒れる者を逃がせ。
節 37
虎、狐、野狐、犬、鼠、熊、今や追いかけて走れ。蠍、蛇、百足、蜘蛛、噛みつき毒を放て、噛みつきて身を苦しめよ。
節 38
上がった毒は容易に下がれ。隠れ、捻挫、片頭痛、風邪、肺病、痙攣、狂気、疝痛、黄疸、腫瘍、疥癬、痒み。
節 39
痒み、蜘蛛、腸の病、脇腹の裂け、広がる腿、芭蕉、猪、パドゥヴァン、手足の蜘蛛、歯の痛み、パルアライの縛り。
節 40
すべての病は、我を見れば留まらず逃げ去れ。汝、我に恵みたまえ。十四の世界が我が親族となれ。男も女も、すべて我のために。
節 41
地を治める王たちも喜びて住まわん。汝を讃えるために、汝の聖なる御名:サラヴァナ・バヴァネ、シャイロリ・バヴァネ、トリプラ・バヴァネ、ティガジョリ・バヴァネ。
節 42
パリプラ・バヴァネ、バヴァモリ・バヴァネ、希なる聖なる甥よ、アマラーヴァティを守り、神々を厳しき牢獄より解放したまいし。カンダよ、グハネよ、光の槍を持つ御方よ。
節 43
クリッティカー(昴宿)の御子よ、カダンバよ、カダンバンとイドゥンバンを滅ぼしたまいし甘き槍のムルガよ、タニカーシャラネよ、シャンカラの御子よ、カディルカーマムに住まう光の槍のムルガよ。
節 44
パラニの地に住まう若き童子よ、アヴィナナンの一族に住まう美しき槍の御方よ、赤き蜜の山に住まう赤き宝石の王よ、サマラプリに住まう六つの御顔の王よ。
節 45
黒き髪の芸術の女神(サラスヴァティ)が良く我が舌に宿る。我は汝を歌う。我に従い給う我が父ムルガを歌い、踊り、恍惚となりて。
節 46
踊り、求め、アヴィナナンの聖灰を、愛を込めて我が額に塗る。執着の業が離れ去り、汝の御足を得んために、汝の御恵みによりて。
節 47
愛をもって守りたまえ、食物と言葉を、柔らかに柔らかに、槍の武器を持つ御方よ。成就を得て、この僕が栄えと共に生きん。生きよ生きよ生きよ、孔雀の主よ生きよ。
節 48
生きよ生きよ、美しき槍よ生きよ。生きよ生きよ、山の導師よ生きよ。生きよ生きよ、山のクラの乙女と共に生きよ。生きよ生きよ、象の旗よ。
節 49
生きよ生きよ、我が貧しさ去らん。どれほどの欠点、どれほどの過ち、どれほどこの僕が為すとも、汝は父、導師。許すは汝の務め。
節 50
母はクラの乙女、母なる方。子として愛をもって情けを施したまえ。我が子なる我に、喜びの心をもって恵みたまえ。「避難所」と叫ぶ信者たちが栄えんために恵みたまえ。
節 51
カンダル・シャシュティ・カヴァサムを、愛しき童子デーヴァラーヤンが語りたもうたものを、朝と夕に心を込めて日々、清めをもって肢体を清め。
節 52
愛をもって一つの想いとなり、このカンダル・シャシュティ・カヴァサムを、心乱さずに瞑想する者たちは、一日に三十六の形を取り、唱え誦し、喜んで聖灰を塗る。
節 53
八方内の者たちはすべて従う。八方位の王たちは為すことなく恵み給う。すべての敵は来て平伏す。
節 54
九つの惑星は喜びて善を施す。九宝の如く良き美を得る。常に十六として生きん。カンダの御手の槍こそ、カヴァサムの杖。
節 55
道として見れば、真実として輝く。眼で見れば、鬼たちは怯える。悪しき者を粉々にする。善き者の想いの中で踊る。
節 56
すべての敵を滅ぼす御足。それを知りて我が心。八のラクシュミーの中のヴィーラ・ラクシュミーの饗宴のために、スーラパドマを断ちし御手によりて、二十七の者たちに豊かな甘露を与えたまいし。
節 57
最高の導師、パラニの丘に住まう小さき童子の赤き御足を讃えよ!「我を引き止め、御身のものとせよ」と我が心。
節 58
愛らしき姿を取る槍の主よ、讃えよ!神々の軍の将よ、讃えよ!クラの乙女の心を喜ばせる王よ、讃えよ!優れたる神聖なる御身よ、讃えよ!
節 59
イドゥンバの武器よ、イドゥンバよ、讃えよ!カダンバよ、讃えよ!カンダよ、讃えよ!花を飾る槍よ、讃えよ!高き山の黄金の広間の王よ!
節 60
孔雀の舞を踊る御方よ、御花の御足に帰依します!帰依帰依、サラヴァナ・バヴァ・オーム!帰依帰依、サンムカよ、帰依!帰依帰依、サンムカよ、帰依!
節 61
Worship Guidelines & Chanting Benefits (Phalashruti)
Daily or auspicious lunar days (Ekadashi, Purnima, Pradosham)
Brahma Muhurta (4:00 AM – 6:00 AM) or Evening Dusk (Sandhya)
Ghee lamp (Deepa), Incense (Dhoopa), Fresh flowers & Water offering
- Peace of mind, spiritual upliftment, and harmonious energy in the home
Background
カンダ・シャスティ・カヴァサムは、タミルのシャイヴァ派の信愛の賛歌で、デーヴァラーヤ・スワーミガルの作とされています。サンスクリット・ドキュメンツは、そのサンスクリット文字版を、彼のタミル語の作の音写として示しています。日々唱えられるほか、秋に行われる六日間のスカンダ・シャスティ祭の間には特に唱えられます。この祭りは、『スカンダ・プラーナ』に語られる、ムルガン神が悪魔スーラパドマンに勝利した物語を祝うものです。この賛歌は「カヴァチャム」(鎧)であり、信者の身体のあらゆる部分を守り、悪しき力、病、敵を退けるよう、ムルガンのヴェール(槍)に願います。
この聖典について
作者: Devaraya Swamigal
ご存知でしたか?
作者と起源
カンダ・シャスティ・カヴァサムは、伝統的にデーヴァラーヤ・スワーミガルの作とされています。本文自体、第52節で彼を「バーラン・デーヴァラーヤン(幼子デーヴァラーヤン)」として名指し、それを歌った者として示しています。信者にとっての霊的な盾として働くことを意図した、「カヴァサム」(鎧)の祈りです。
構成と目的
この賛歌は、特定のマントラを用いて、頭から足先に至るまで身体のあらゆる部分にムルガン神の守護を体系的に招きます。また、守護の振動効果があると信じられる、力強いリズムを持つ音節(「ララララ」や「ドゥドゥドゥドゥ」など)の一節や、退けるべき病、邪霊、敵の長い列挙も含まれています。
神話的背景
この賛歌は、ムルガン神の主要な業を想起させます。第57節は、悪魔スーラパドマンを切り倒したことに言及します。他の節では、神々の軍の司令官、インドラの甥と呼ばれ、狩人の長の娘である妃ヴァッリについて語られます。また、六つの顔(シャンムカ)、十二の目、武器を持つ十二の腕も描かれています。
唱誦の実践
伝統的に日々、とりわけ朝と夕に唱えられ(第52節は「朝に夕に」と述べています)、スカンダ・シャスティの六日間にもしばしば唱えられます。第53節は、一日に36回唱えることに触れています。この本文は、敵の服従、九つの惑星の慈悲、そしてラクシュミーの八つの姿の恩寵といった利益を約束しています。
守護と癒やしの側面
賛歌の大きな部分は、さまざまな病(熱病、皮膚病、毒の作用など)や超自然的な脅威(黒魔術、邪霊、呪い)を列挙し、それらの消滅を祈ります。信心をもってこの鎧を唱えれば、障害を取り除き、病を癒し、信者のまわりに守護の気が与えられると信じられています。
